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ETFについて知ろう

ETFの取引で特に留意すべきポイント

上場投資信託(ETF)には透明性、低コスト、日中の取引能力向上などのメリットがあります。これらの商品を出来る限り効果的に利用し、良好かつコスト効率のよい執行を実現させるために、ETF採用に際して検討すべき幾つかのポイントを説明します。

上場投資信託(ETF)は、多くの点でミューチュアル・ファンドと類似していますが、株式のように売買できます。低コストで税金を抑えつつ、分散投資が可能です。取引の方法を知れば、値動きを利用して最良執行を追求できます。

ETFの基礎を理解する

終値と純資産価値(NAV): ETFは日中、証券取引所で売買されるため、取引価格は株式など日中売買される証券と同様に市場の需給により変動します。NAVはETFが保有する証券の終値に基づいて算出されます。よってETFの終値は、公表されているNAVから乖離する可能性があり、したがってETFの公式な評価価格ではありません。

流動性の判断材料はスクリーンや取引所の情報だけではありません: ETFは組入証券の市場と同様の流動性を有しています。株式の場合、流通市場での供給量は通常固定されていますが、ETFはオープンエンド構造になっており、投資家の需要と供給に基づき受益権の設定・解約(交換)が可能です。

ETFを取引する際のベストプラクティス

これらの商品を出来る限り効果的に利用し、コスト効率のよい執行を実現させるためには、取引所でETFを売買する際に幾つかの点を念頭に置いておく必要があります。以下に特に留意すべきポイントを説明します。

注文方法
常に指値注文を選択。取引所で購入するときは、指値注文なら価格を上手くコントロールできるため、指値注文またはストップ・リミット注文を検討しましょう(特に市場の変動が激しいとき)。

取引時間
取引はなるべく原資産となる証券の市場が開いているときに実行。本邦投資家の場合、ETFを取引する時間には原市場が開いていない可能性があります。原証券市場の一部またはすべてが閉まっているときにETFの取引を行う場合、なるべく多くの証券を売買できる時間帯に取引を執行するのが得策です。そうすれば、他のすべての条件が同じ場合、この時点のビッド・アスク・スプレッドを低下させる効果が期待できます。

1日の取引の開始後および終了前の10分間の売買は避ける。通常、取引開始直後と終了間近には値動きが大きくなり、その結果、マーケット・メーカーのスプレッドは拡大します。

取引開始直後、終了間際、入札の時間帯については、多くの場合、特定の規則が設けられています。そうした規則について熟知しておくことが賢明です。規則があっても売買を問題なく行える見込みがある場合を除き、こうした時間帯に売買注文を出すのは避けたほうがよいでしょう。