Sector & Equity Compass

セクターに投資をすることで、市場の投資機会（センチメント、マクロ要因、テーマ、スタイルなど）を捉えることを目的とするエクスポージャーを取ることができます。例えば、米国と欧州など、地域ごとに異なる景気サイクルの局面を利用した投資をファンド全体で行うことが可能です。

リターンのばらつきは、セクター投資の決め手となる特徴です。セクターによってパフォーマンスに影響する要因は異なるため、一定期間におけるセクター別のリターンは乖離する傾向があります。スタンダード・アンド・プアーズ（S＆P）によると、個別銘柄間のリターンのばらつきの約半分は、セクター別リターンのばらつきで説明できます。つまり、銘柄選択による付加価値の半分は、正しいセクター選択によって達成し得ると言えます。

リスク分散¹ セクター投資は個別銘柄に投資するよりも集中リスクが抑えられ、個別銘柄に関する固有リスクの回避に役立ちます。

セクターによって異なる相関性 市場全体との相関はセクター毎に異なります。その違いを利用すれば、ポートフォリオのリスク低減につながる可能性があります。

セクターは同じ経済活動を行う企業で構成されているため、多くの場合、共通のスタイル特性を有しています。そうした知見は、投資見解、特にマクロ経済要因に関するアイデアを実行に移す際に活用できます。